日本1の歓楽街、
新宿歌舞伎町。
全国各地から希望という名の助けを求めこの町に集まってくる、
ホストクラブ、キャバクラ、風俗、クラブ、
ストリップ、ギャンブル、
スカウト、
金融、やくざ、中国人、タイ人、フィリピン人、等々、
歌舞伎町は人や店が流れるのが並の速さじゃない、

今朝まで売上が何百万の店がK察にガサ入れ「違法営業の潜入捜査」営業停止し、そのまま入れ替わって別の店になったり、
「今日出勤しまぁ〜す

」と言ってそのまま来なかったり

水が流れるぐらい早く人も店も流れて入れ替わるから
俗に言う「お水の
商売」って言われてるんだよ。
黒服の出勤時間は夕方16:00、開店前に賄い食って掃除して面接してって流れがだいたいの業務、
夕方17:30過ぎになると早めに出勤してくる嬢がいる、
「
おはよう
」
「ゆうきさんおはよう

」
朝の嬢の気だるい感じはいつもの事、新人の黒服や新人キャストはその重く冷たい雰囲気にだいたいはビビって気圧される

、
しかしだ

嬢が革張りの
ソファに腰を降ろして自分の顧客に営業電話を掛けた瞬間

「もぉ〜しぃ〜もぉしぃ〜

モッちゃん

おはよう

昨日の約束覚えてる

今日18:30にコマ劇前に
待ち合わせで焼肉屋さんに連れてってくれる

って言ってた事

」
黄色い声が賄い食いながら耳に飛び込んでくる。
「同伴で焼肉かぁ〜ええなぁ〜

」と思いながら、配達弁当屋のとっつぁんが持ってくる「紅シャケ弁」を食ってたよ、
「えっ

遅れんの?なんで?」
「来れないかもだと

あんた何様?」
「で?どうすんの?あたしアンタの為に昼の約束断ってきてんのにさ、何とかして、じゃあね」ピッ
それがお客に対しての態度かよって思うんだよな、でも嬢いわく、
「にゃんにゃん営業だけじゃ主導権を握れないのよね、主張はしないとナメられるからさ、でも根本的には約束を守れない方が悪いよ、無理矢理誘った訳じゃないしさ、私だってできない約束はしないもん

」
確かに一理ある、俺が思ってる以上に当時のNo1.TOPキャストはスジを
しっかり通すタメ年の23歳だった。